○由良町地域総合整備資金貸付要綱

平成3年11月25日

要綱第4号

第1章 総則

(目的)

第1条 この要綱は、町が金融機関と共同して地域振興に資する民間事業活動等を支援し、もつて活力と魅力ある地域づくりの推進に寄与するために、財団法人地域総合整備財団(以下「財団」という。)の支援を得て民間事業者等に供給する無利子資金(以下「地域総合整備資金」という。)の貸付業務の実施に当たりその基準を定め、その業務の公正かつ円滑な運営に資することを目的とする。

第2章 貸付条件等

(貸付対象者)

第2条 地域総合整備資金の貸付対象者は、株式会社、有限会社、民法(明治29年法律第89号)第34条の規定により設立された法人その他の法人(以下「民間事業者等」という。)とする。

(貸付対象事業)

第3条 貸付対象となる事業は、町長が策定した地域振興民間能力活用事業計画(第1号様式)に位置づけられた民間事業者等による事業で、次の各号のすべてに該当するものとする。

(1) 公益性、事業採算性、低収益性等の観点から実施されるもの

(2) 貸付対象事業の営業開始に伴い、事業地域内において、5人以上の新たな雇用の確保が見込まれるもの

(3) 貸付対象事業の設備投資の総額(用地取得費を除く。)が1億円以上のもの

(4) 用地取得等契約後3年以内に貸付対象事業の営業開始が行われるもの

2 前項に規定する事業のうち、次に掲げる施設を整備する事業は、原則として貸付対象から除外する。

(1) 第三者に売却又は分譲することを予定する施設

(2) 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(昭和23年法律第122号)第2条第1項に定める風俗営業及び同条第4項に定める風俗関連営業の用に供される施設

(貸付額)

第4条 貸付対象事業一件当たりの貸付額は、概ね2千万円以上とし6億円を限度とする。ただし、貸付対象事業が年度を越えて実施される場合であつて、当該貸付対象事業が複数の施設を一体的、複合的に整備するものである場合には、一件当たりの貸付額を9億円を限度として増額させることができる。

2 貸付額は、貸付対象事業に係る借入総額(用地取得費は設備投資の総額の3分の1の額を限度として算定する。)の20パーセントを限度とする。

3 一件当たりの貸付額は、100万円未満の端数をつけないものとする。

(貸付利率)

第5条 貸付利率は、無利子とする。

(償還期間等)

第6条 貸付金の償還期間は、15年(3年以内の据置期間を含む。)以内とする。

(償還方法等)

第7条 貸付金の償還方法は、元金均等半年賦償還の方法によるものとする。この場合において、各償還期の償還額に千円未満の端数が生じたときは、その端数は合計して最終償還期日に償還するものとする。

(債権の保全等)

第8条 町長は、貸付けに係る債権の保全及び回収の確保を図るため、貸付けに当たつては、民間金融機関等確実な保証人の連帯保証を徴するものとする。

(貸付けの方法)

第9条 貸付けは、証書貸付けの方法によるものとする。

(遅延利息)

第10条 町長は、借入人が償還期日までに貸付金の償還をしないとき又は次条の規定による繰上償還の請求に係る貸付金の償還をしないときは、当該償還期日の翌日から支払日までの日数に応じ、当該償還金額につき年14パーセントの割合を乗じた金額の遅延利息を徴収するものとする。

(繰上償還)

第11条 町長は、次の各号の一に該当するときは、当該借入人に対し、償還期日前に貸付金の全部又は一部の償還を請求することができる。

(1) 借入人が町長の策定した地域振興民間能力活用事業計画に反したとき。

(2) 借入人が貸付金を貸付けの目的以外の目的に使用したとき。

(3) 借入人が貸付対象事業により取得した物件を他に譲渡等を行うこと又は貸付対象事業に係る営業の休止、廃止等を行うことにより、貸付けの目的が達成されることが困難になつたとき。

(4) 借入人が貸付対象事業に係る協調融資金融機関等からの借入金の全部又は一部を繰上償還したとき。

(5) 借入人が支払いを停止したとき又は借入人に関して破産、和議開始、会社更生手続開始、会社整理開始若しくは特別清算開始の申し立てがあつたとき。

(6) 借入人が手形交換所の取引停止処分を受けたとき。

(7) 借入人が貸付金の償還を怠つたとき。

(8) 借入人がその他正当な事由なしに資金の貸付けに係る条件に違反したとき又は義務の履行を怠つたとき。

(9) 借入人に関して他の債務のため仮差押、保全差押若しくは差押があつたとき又は競売の申立てがあつたとき。

(10) 借入人が解散したとき。

(11) 保証人が第5号第6号第8号第9号又は第10号に定める事由のに該当したとき。

(12) 前各号のほか町において債権保全を必要とする相当の事由が生じたとき。

第3章 貸付手続等

(借入申請)

第12条 地域総合整備資金の貸付けを受けようとする者(以下「申請者」という。)は、借入申込書(第2号様式)及び事業計画書(第3号様式)に次に掲げる書類を添えて町長に提出しなければならない。

(1) 事業者概要書(第4号様式)

(2) 設備投資及び資金調達計画書(第5号様式)

(3) 年度別損益・資金収支計算書(第6号様式)

(4) 過去3期分の損益計算書及び貸借対照表

(5) 連帯保証予定者の意見書(第7号様式)

(6) その他貸付審査に当たり必要な補足資料

(貸付けの決定)

第13条 町長は、前条の借入申込書を受理したときは、その内容を審査し、適当と認めるものについては、財団の実施する貸付対象事業について総合的な調査・検討を経て、地域総合整備資金の貸付けを行うものとする。

(貸付決定の通知等)

第14条 町長は、地域総合整備資金の貸付けを行うことを決定した申請者に対しては、地域総合整備資金貸付決定通知書(第8号様式)を交付し、貸付けを行わないことを決定した申請者に対しては、この旨を通知するものとする。

(事業計画の変更)

第15条 前条の規定による貸付けの決定の通知を受けた者(以下「借入予定者」という。)は、提出済みの事業計画、資金計画等について変更を生じた場合は、町長に事業計画等変更承認申請書(第9号様式)を提出し、承認を得なければならない。

2 町長は、前項の申請があつたときは、その内容を審査し貸付金の額に変更を要すると認めた場合には、財団と協議のうえ、変更を承認することができる。

3 町長は、前項の変更承認を行うことを決定した場合は、借入予定者に対し、地域総合整備資金貸付変更承認通知書(第10号様式)を交付するものとする。

(貸付契約等)

第16条 借入予定者は、町長と金銭消費貸借契約を締結するものとする。この場合において、第8条に規定する保証人は、町長に保証書(第11号様式)を提出しなければならない。

(貸付金の交付)

第17条 貸付金の交付は、前条の金銭消費貸借契約締結の後、一括して、町長の指定する借入人名義銀行口座への振込みの方法により行う。

(完了報告書等)

第18条 借入人は、貸付対象事業に係る事業を完了し、かつ、それに必要な費用の全額を支出したときは、速やかに地域総合整備資金貸付対象事業完了報告書(第12号様式)を町長に提出しなければならない。

2 借入人は、貸付対象事業が年度を越えて実施される場合には、当該事業が完了するまでの間、原則として各年度終了後、速やかに町長に地域総合整備資金貸付対象事業進捗状況報告書(第13号様式)を提出しなければならない。

(関係書類等の整備)

第19条 借入人は、貸付金の全額を償還するまで、貸付対象事業の管理状況及び当該貸付けに係る事業に要した費用の金銭の出納状況を記録した帳簿並びにこれを証する一切の書類を整備し、並びに保存しなければならない。

第4章 貸付金の管理

(貸付金の管理)

第20条 町長は、貸付金の使途の確認又は貸付債権の確保を図るため、その償還が完了するまでの間、貸付対象事業の状況、借入人の信用状況等につき必要に応じて調査を行い、又は借入人に報告を行わせることができる。

第5章 事務の委託

(貸付け等に係る事務の委託)

第21条 町長は、法令に定めるところにより、地域総合整備資金の貸付けに係る支出事務、徴収事務等を財団に委託するものとする。

(事務委託の手続き)

第22条 前条に規定する委託に際しては、町長は、財団と委託契約を締結するものとする。

(補則)

第23条 この要綱に定めるもののほか、地域総合整備資金の貸付けに関し必要な事項は、町長が別に定める。

この要綱は、平成3年4月1日から施行する。

(平成6年7月28日要綱第1号)

この要綱は、公布の日から施行する。

様式 略

由良町地域総合整備資金貸付要綱

平成3年11月25日 要綱第4号

(平成6年7月28日施行)